ミスターロンリー

ミスターロンリーを観る。

とにかく映像が美しかった。赤、水色、黄色。それだけでもおなかいっぱい。
でも美しく楽しい中で、どのシーンにもどこか淋しさがある。そこがまた魅力的だった。
文字の使い方も上手い。これは真似たいところ。
2つのストーリー並行して進んでいって、互いが絡むことはないんだけれど、それぞれのメッセージにはリンクするものがあって、なかなか考えさせられる映画だった。
人生とは何か、自分とは何か、運命とは何か、全部を理解することは自分には難しかったけど、観終わったあとは「傑作だ」と思った。
人は誰でもミスターロンリー。内面に淋しさを持ち、今の人生の楽しみを見出すために日々模索し、「死」という運命とつねに直面して生きている。
何を信じるか、何を糧とするか、自分の存在を肯定して生きるか否か。
自分の意識の高さを問われているような気がして何だか不安になった。
あと最後の卵のやつは好きじゃない。(手法として)